当院のリハビリテーション
REHABILITATION
又、有痛性疾患の多くは関節の機能障害を重複している場合が多く、関節治療により痛みの軽減や消失を期待することが出来ます。痛みや関節の重苦しさ等で困っていましたら一度整形外科受診し、医師にご相談下さい。
入院から退院後の生活までリハビリを行います
入院リハビリテーション
入院時に測定・検査を行い、動作の問題点を抽出し、それに対し医学的根拠に基づいたゴールを設定し最良の治療プログラムを提供します。入院時カンファレンス、定期カンファレンス(毎月)や日々の業務での情報交換によって他職種で方針を決めていきます。
また、退院後に円滑な生活が送れるよう、患者様の状況に合わせた取り組みを行っています。
必要に応じて、家屋調査や外出訓練を実施し、在宅復帰の支援を行っております。
当院では、365日体制でリハビリテーションを提供しております。これにより、H29年度、回復期リハビリテーション病棟では87.5%(152人の退院患者中133人が自宅へ)、地域包括ケア病棟では75.3%(392人の退院患者中295人が自宅へ)の高い在宅復帰率を達成しています。
急性期リハビリテーション
外傷や病気の治療後間もなく開始されるリハビリテーションです。手術後や治療の為、安静を強いられた(廃用症候群)後の身体能力の改善と日常生活動作の再獲得。また、手足の関節が固くなる拘縮や床ずれなどを防ぎ、病気の治療に専念出来る様に援助することにあります。
3つのポイント
・早期リハビリテーションの実施
・土曜・祝日においてもリハビリテーションの実施
・退院後のアフターフォローの充実
回復期リハビリテーション
外傷や病気を患い、障害の後遺症に対して、早い段階からADL(日常生活動作)の向上、社会復帰に向けて、集中的に行います。
3つのポイント
・365日でのリハビリテーション
・全スタッフによるチーム医療
・1日最大で3時間のリハビリテーション実施
外来リハビリテーション
医師の指示のもと、骨折・靭帯損傷などの外傷後や五十肩、腰痛症、各関節症などの関節疾患、交通事故後のむち打ち症など多種多様の症状に合わせてそれぞれ治療を行っていきます。
また、身体機能や動作能力の維持・改善としてケアしていくことも可能です。 2つの注意事項があります。
・外来リハビリテーションを受ける為には、必ず医師の処方箋が必要となります。ご希望の方は、主治医又は外来医師にご相談下さい。
・外来リハビリテーションは担当制になっており、受ける際には初回以降は予約が必要となります。担当のセラピストへご相談下さい。
外来リハ受付時間
平日:午前9:20~11:20 午後2:20~5:00
土曜:午前9:20~11:20
※土曜午後、日曜、祝日はお休みとなります。
※担当予約制となっているため、予約の変更等は事前にご連絡下さい。
注意事項
服装:動きやすい服装でお願いします。スカートやゆとりのない服装はNGです。
時間:外来リハビリテーションは予約制となります。また、リハビリ前に医師の診察が必要になりますので、予約時間の30分までにはお越しいただき、診察を受けていただいてからリハビリ室にお越しください。
※遅刻をされますと後の患者さんにご迷惑がかかり、又ご本人のご案内ができないこともあります。時間はお守り下さいますようご協力お願い致します。
訪問リハビリテーション
自宅療養しながら、起居動作・日常生活動作が低下し、家族の介助量が増大し通院が困難な方に対して、PT、OTが自宅に訪問し状況に応じたリハビリテーションを提供します。
小児リハビリテーション
主に発達障害のお子様に対して外来で個別訓練を行っています。
理学療法とは身体に障害をもってしまった方に対して、熱・電気・水・運動などの物理的手段を利用し、関節の動きをよくしたり、筋力をつけたり、痛みをとったりなどの治療をすることです。
また、病気により現代医学では治ることのない後遺症をもってしまった方に残された能力を最大限に生かし、一人で起きる・座る・立つ・歩くなどの人間にとって基本となる動作を一人でできるように訓練することを専門としています。
関節可動域運動・筋力増強運動など
それぞれの原因に合わせた、治療を行います。
基本的動作訓練(寝返り・起き上がり・立ち上がりなど)
広く開放的な空間にてリラックスしていただき、マンツーマンにて行います。
目的に合わせた歩行・歩容の改善、屋外歩行訓練
自然が多い中での屋外歩行や退院後の様々な地形状況を想定した歩行訓練を行います。
あらゆる場面を想定して、浴室内での移動や電車・バスなどの公共交通機関の利用を想定した訓練を行い、院内だけではなく、社会復帰・自宅復帰に向けて臨機応変に行います。
作業療法とは,身体又は精神に障害のある者に対し,主としてその応用的動作又は社会的適応能力の回復を図ります。“その人らしい”作業の再獲得、“その人らしさ”を“作業“で彩っていき生活の再建に向けて多目的に支援します。
「その人らしさ」とは今までの生活歴や職業歴など、個人が歩んできた環境の中で、培われた生活や活動、性格など全てと考えています。それらを考慮し、編み物といった趣味活動の提案や畑仕事などの仕事への復帰に対して支援を行います。
お手玉、切り絵、料理、輪投げなど
作業を通して失われた能力の改善を図ります。
手すりの使用方法、ズボンの上げ下ろし、トイレまでの移動など
その人に合わせたトイレ動作のアドバイスや介助を行います。
外出訓練、金銭管理、公共機関利用訓練など
院内のみではなく、院外での訓練を通して、社会復帰に向けて支援します。
住宅改修の提案、調理訓練、手すり・介護用品の選定など
退院後の生活を考え、快適に過ごせるよう検討します。